床暖房のパネルには材質や厚さなど様々な種類があります。 形状的には根太の間に入れるタイプと合板の上に張るタイプが代表的なものです。 パイプは大きく分けると銅管と架橋ポリエチレン管の2種類があります。 何種類かのパネルを施工してみて分かったことは、パネルの材質で暖房能力に大きな差は出ないということです。 それよりも肝心なことは配管の種類と太さだと思います。 当店でお勧めしているのは厚さ12ミリのパネルに内径7ミリの架橋ポリエチレン管を継ぎ目なく埋め込む工法です。 銅管は温まりやすいのが長所ですが、継ぎ目があるのでどうしても漏水の心配があります。 架橋ポリエチレン管も色々な太さがありますが、内径が小さいほうが最小半径が小さくなるので、同じ面積であればより長くパイプをまわすことができます。 それは言い換えれば放熱面積が大きくなるということを意味しています。 架橋ポリエチレン管は耐用年数が50年と長く、釘が刺さったり、紫外線を浴びなければ漏水の心配はほとんどありません。 熱源は時代の変化に応じて交換できますが、パネルやパイプは簡単に交換できないのでよく考えて選ぶ必要があります。